35回全国集会の記事




【2006年1月2日】 第35回子どもの組織を育てる全国集会報告

2005年11月26日、27日の2日間、大阪府吹田市で開催した「第35回子どもの組織を育てる全国集会」の報告を掲載します。

第35回全国集会in吹田 〜人間大好きなセンター人の集い〜
はじめに 
 第三五回全国集会は大阪の吹田市で開催されました。今年の11月はさほど寒くなく過ごしやすい。吹田の街は商店街がとても元気。食べ物屋さんから食料品のお店,雑貨や衣料品のお店と、なんでもあります。表通りも裏通りも元気で人通りも絶えずあり、シャッター通りとは無縁に思えました。コンビニはほんとに少なく、商店街だけで充分に用がたりるのでしょう。
 三五回を迎える集会の中でも、以前吹田で開催された第二七回全国集会はとても印象的でした。人々の思いにそった住民主人公の政策をもって、街づくりをしていたのでした。子ども政策からお年寄り政策まで、自治体職員が住民の声を聞いて、みんなで政策をつくり街づくりをしてきた歴史をもっています。今集会はそんなステキな街で開かれたのです。○一人ぼっちの子どもをなくそう! ○子どもたちの仲間を育てよう! ○あそびと学びのある生活をつくりだそう! ◎この町で育つ〜子どもも大人も青年も と呼びかけていました。まさに人間好きの大阪での集会と言えるでしょう。
  
集会の開催にあたって ○現地実行委員長 大阪センター会長、柴坂氏は・・・子どもをめぐる事件を危惧しながらも「否定的な面だけを観ないでほしい。じっくりと子どもたちを観ていくと、明るく元気で、仲間思いで、昔も今も変わらない。ちょっとした事に傷ついたりして、そんな姿にホッとする。」と書いています。そして「そんな姿を学校や地域社会の変化で素直に出しにくくなっている。」と指摘します。「少年団では子ども本来の姿がいっぱいだせる。子どもたちのもつ力,可能性のすばらしさを学び、“まんざらでもない人間”の姿に気づいてほしい。」と強調しています。

○全国ネットの柳沢代表は・・・「この集会は“地域”からの視点と、この時代を苦しみながらも成長の真っ只中の高校生や青年の視点をもって、子どもを守り育てる運動の一翼を担っていきたい。」「○父母、青年、教師と手を結び ○子どもが地域の中で主体者として生きる ○みんなが連帯していこうとする運動。この特質は一翼を担うだけの存在でないことを確信している。」「全国ネットに移行して二回目の集会は混乱もあるが、深い深い学びあいと熱い熱い討論で知恵と力と希望をもって、仲間の力にしていきましょう。」と訴えていました。

記念講演
 記念講演は、早稲田大学文学部教授のおなじみ増山均氏。『「つながり・ぬくもり・やくわり」─安心の子育てとまちづくり─』と題された公演では、はじめに「∧安全・安心∨をめぐる三つの危機」として
@子どもの生活環境の変化(犯罪・消費のターゲット化・就職難)
A平和の危機(自衛隊の海外派兵・憲法改正)
B人との関わり合いの減少(機械との長時間の接触(電磁波)・食生活の偏り(添加物)・睡眠不足や夜更かし(自律神経の異常)
といった目に見えない影響)が示されました。
その上で「子ども・子育てに必要なこと」として、増山氏は「子ども会・少年団」を挙げました。それは「子ども会・少年団は本当の意味での『教育』をしているのではないか」という思いからでした。学校ではなく、なぜ少年団なのか。そこで増山氏は学校と少年団をいくつかの点で比較しています。
@先生はいないが子どもは育つ(地域の人全てが手本。異年齢のつながり。あこがれる青年・父母)
A生徒はいない(大人も子どもも地域の住民である)
B教科書はない(あこがれ人がいる(生きた人間が教科書)・みんなが集まってそれぞれの力で活動する)
C教室がない(地域全てが教室)
D自分のペースで育っていく子ども達
以上の項目を掲げた上で、今の学校は「競争」の場になっているが少年団は「共生」の場である、と増山氏は言います。
そして、増山氏は「教育」とは子どもを育てる上で必要な事の一つであり、総合的な「子育て」には五つの「育」があるといいます。その五つとは『養育』『遊育』『訓育』『教育』『療育』です。そのうち親の役割として重要なのが『養育』で、養い育てる(食育・眠育)事を言います。
この五つの「育」ですが、少年団に当てはめるとどうでしょう。少年団では食べる取り組みをよくやります。みんなで作ってみんなで食べて「おいしいねぇ〜」「それちょうだい」コミュニケーションの基本です(食育)。キャンプでは遊んだあと体を休めるために昼寝を取ります。また早寝早起きが基本で生活リズムを大事にします(眠育)。遊びはみんなでやるのが基本。跳んで走って寝っ転がって、思いっきり身体を使い、小さい子も一緒に遊べるようにみんなでルールを考えます(遊育)。少年団はさまざまな年代・職業の人達が関わっており、その全ての人達からさまざまな事を吸収できます(教育)。子ども達が成長する上で発生する悩みを、多彩な年代の人達の中から自分で答えを探す事ができます。また時には子ども達が安全に活動できるように救急医療の基礎などを学習します(療育)。(報告 ネットニュース編集部)


<<全国集会in吹田 参加人数>>
東京 24人  群馬   4人
埼玉 13人  川崎   9人
静岡 16人  埼玉北部 5人
愛知 11人  熊本   1人
京都 13人  福岡   4人
その他の地域 3人
大阪 112人+中学生5人+子ども25人

【2006年1月2日】 第35回子どもの組織を育てる全国集会を終えて

2005年11月26日、27日の2日間、大阪府吹田市で第35回「子どもの組織を育てる全国集会」が開催されました。集会を終えてのメッセージを紹介します。

「第35回全国集会を終えて」
     少年少女全国ネットワーク代表 柳沢冶信

 こどもをめぐる悲しい事件が相次いで起きています。たとえ最悪の事態にならずとも、こどもの心と体を深く傷つける出来事がこの国のあらゆる場所で毎日起きています。「こどもをどう守るか」が親たちの大きな関心事になる中で今年の全国集会が開かれました。この集会に二五人の小中学生と三〇人の高校生を含む二五四人が参加しました。二五四人に仲間達を日本の各地から大阪へと向かわせるために力を寄せ合ったさらに多くの仲間達がいることを思うと大きな展望がわいてきます。
 11月26日・27日の二日間にわたって、私達は大いに学び合い語り合いました。それぞれの実践を報告し検証しました。そこから私が導き出した一つの結論は、こどもを心と身体社会の主人公にしようとする、少年少女センター全国ネットワークの取り組みが今の時代にとても大きな意味を持つと言うことです。「こどもを守る」事が大きな社会的関心事になっていますが、一体何からこどもを守るのかが問題です。こどもがこどもとしてこどもらしく生きにくい時代になったと言われて久しくなりますが、生きにくいどころか人として育たない時代を飛び越して「こどもが壊されていく」時代になったと感じるのは大袈裟でしょうか。地域の中で連帯をする大人達によって支えられている自主的で自治的なこどもの組織がヒトのこどもを人間として育てていくとても大切な場としてその重要性を増しています。そのことを確信させてくれた全国集会でした。この集会に参加した仲間達が、それぞれの町に帰ってさらに論議を発展させてくれることを期待しています。来年は東京です。その前に静岡/浜松で総会があります。総会では全国集会とはひと味違った学びと討論があります。会うたびに笑顔あふれる仲間でありましょう。

【2005年9月24日】 第35回全国集会チラシ

全国集会のチラシおよび参加申込書をアップしました。
下記のリンクをクリックしてダウンロードしてください。
閲覧にはアドビリーダーが必要です。

全国集会チラシはここをクリック


【2005年7月31日】 全国集会IN吹田・開催要領決まる

「第35回子どもの組織を育てる全国集会IN吹田」の開催要領が決まりました。
集会テーマ:この町で育つ−子どもも大人も青年も
日程:2005年11月26日(土)・27日(日)
会場:吹田市立内本町コミュニティーセンター
吹田市内本町2-2-12 06-6319-3395
JR吹田駅より徒歩10分
宿泊:大阪コロナホテル(1泊朝食付7000円)
大阪市東淀川区西淡路1-3-21 電話06-6323-3151
新大阪駅から徒歩3分
参加費:一般3000円、高校生以下500円、一日参加2000円
後援:吹田市、吹田市教育委員会
内容:
早田大学文学部教授、増山均による記念講演、京都ノートルダム女子大学助教授、山本智也氏らによる4つの講座、「子どものからだとあそびを育てる」など7つの分科会が予定されています。